原料の中鎖脂肪酸って?

MCTオイルは何を原料としているのか、そしてその主成分である中鎖脂肪酸とはどんなものなのか、わかりやすく説明しましょう。

MCTオイルの原料

MCTオイルは何から作られているのでしょうか。その原料はココナッツやパームフルーツなどのヤシ科の植物の種子です。近年ブームになったココナッツオイルなどは耳にしたことがあるでしょう。

MCTとはMedium Chain Triglycerideの略であり、日本語で中鎖脂肪酸のことをいいます。前述したココナッツオイルは、その60%が中鎖脂肪酸からできていますが、それに対してMCTオイルは100%が中鎖脂肪酸からなるオイルのことをいいます。つまりMCTオイルは、原料から中鎖脂肪酸のみを抽出したオイルなのです。

脂肪酸には3つの種類がある

中鎖脂肪酸などの脂肪酸は、鎖状につながった炭素で組成されています。そしてつながった炭素の数によって3つに分類されています。

  1. 短鎖脂肪酸
    炭素が2~4個(酢・牛乳・乳製品など)
  2. 中鎖脂肪酸
    炭素が5~12個(MCTオイル・ココナッツオイル・バーム核油など)
  3. 長鎖脂肪酸
    炭素が12個以上(オリーブオイル・キャノーラ油・菜種油など)

脂肪酸は、この炭素の長さの違いで異なる作用や特徴をもっています。

中鎖脂肪酸のはたらき

中鎖脂肪酸の組成

中鎖脂肪酸にはいくつかの組成がありますので簡単に説明しておきましょう。

  • C6/カプロン酸
  • C8/カプリル酸…抗酸化作用・抗菌作用、ケトン体の生成促進
  • C10/カプリン酸…抗酸化作用・抗菌作用、ケトン体の生成促進
  • C12/ラウリン酸…母乳にも含まれる栄養素

MCTオイルは、この中のC8(カプリル酸)60%、C10(カプリン酸)40%からできています。つまり、ケトン体の生成を積極的に促すため、ダイエットやエネルギー補給に高い効果が期待できるというわけです。ちなみにココナッツオイルは8割がC12(ラウリン酸)からできています。

中鎖脂肪酸が良い油といわれる理由

中鎖脂肪酸は、長鎖脂肪酸の半分くらいの長さの炭素結合です。そのため分子が小さく水に溶けやすく、肝臓に直接取り込まれて分解される性質をもっています。脂肪や筋肉、肝臓などに蓄積され必要があれば分解される長鎖脂肪酸とは大きく異なり、4~5倍速く分解されてエネルギーになるため、摂取後10時間でほとんど全部の中鎖脂肪酸が分解されます。

太りにくい脂肪酸

MCTオイルは、肝臓に直接取り込まれて素早く分解されるため、蓄積されにくい性質があります。

エネルギーになりやすい

肝臓ですぐに代謝されるので一般的な油の4~5倍の速さで分解されるため、エネルギーになりやすいことがわかっています。

長年にわたり医療の現場で幅広く活用

40年以上も前から積極的にエネルギーを必要とする未熟児や腎臓病患者・高脂肪食を必要とするてんかん患者、術後の消化吸収が低下した患者などへ活用されてきました。